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 現在医療機関が抱えている医療未収金問題は大変顕著であります。病院の財政を圧迫している一つの原因となっています。何故このようなことが起こっているのか、その原因に様々な要因が挙げられます。保険料が上がったための患者自己負担額の増加、不景気による生活困窮者の増加、支払うことができるにも係わらず支払いをしない悪質滞納者いわゆるモラルハザード、その他様々な要因があると考えられます。しかしそれを言っていても何の解決にもなりません。このままほっておくとにより未収金問題はさらに増長します。厚生労働省による「医療機関の未収金問題に関する検討会」が開かれましたが、最終的な結論は各病院の自助努力に任せるということからも、一つ一つの病院が考え、そして行動を起こすことが大事になります。
そもそも患者さんというのは病院にとってもありがたいもので、言い換えればお客様にあたります。診療費を支払わない方であっても決して敵ではないのです。まずそういった気持ちで患者様と向き合うことが大切になります。具体的に支払ってもらうためのポイントは、まずは担当者を明確にすることです。督促をする際や相談を受ける際に担当者が変わってしまってはリアルタイムで状況を把握するのが困難になってしまいます。患者様立場からしても一から同じことを説明するはめになります。これでは患者様は段々手間と考えるようになり”支払わなくてもいいか”という気持ちになってしまいます。そうならないように専任の担当者を決めるべきです。もう一つは未収金と病院で判断した際は時間をかけず、速やかにアプローチして下さい。鉄は熱いうちにうてと同様に、時間が経てば経つほど回収は困難になってしまいます。できればキーパーソンとなる人を二人見つけてください。第一キーパーソン、第二キーパーソンといった感じです。そうすることにより最悪一人がダメでももう一人に話すことができるからです。このようにご本人やご親族の方とお支払いについての相談を受ける際には必ず外堀を埋めてから進行してください。








 舘野法律事務所では、この医療費未収金問題に積極的に取り組んでいます。この問題解消に
より地域医療の発展、患者様自身の医療機関への回帰も計られると考えています。そもそも医療費の未収金というのは一般的な債権とはその性質自体が異なります。一般的な債権であれば依頼者(債権者)の要望をできる限り100%叶えてあげる。相手方のことは一切考えず、財産を差し押さえ強制執行を行い根こそぎ取っていくというのは当たり前のことです。しかし医療費の債権回収にはこういった概念一切通用しません。我々は病院と患者様との関係を重視し、また地域の医療をあなた方が守っていくのだと、そう説得し支払いを促しております。そもそも病院が未収金を回収するのは病院の仕事として想定していなかったことであり、後から発生した仕事だと考えます。事後対策には限界があり未収金が増加するのは仕方のないことです。そこで専門知識を要する弁護士が介入することによりより大幅な現状改善が図られると共に今後の抑制にもつながっていきます。同じことを二度と繰り返さないように医療費を支払うことの大切さを全ての患者様に伝えていきます。


 舘野法律事務所では医療費未収金回収業務をお受けする場合には着手金を頂かず完全成功報酬制で対応しています。完全成功報酬制とは実際に回収ができたときのみに発生する報酬になります。従って回収ができなければ一切費用はかからないということです。報酬の割合についてはご相談ください